建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問133 (給水及び排水の管理 問28)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問133(給水及び排水の管理 問28) (訂正依頼・報告はこちら)
- 排水トラップの深さ ――― ディップからウェアまでの垂直距離
- 各個通気方式 ――― トラップの自己サイホンの防止
- 太陽熱給湯装置の排水管 ――― 排水口開放による間接排水
- トラップの封水強度 ――― 排水管内に正圧、負圧が生じた時の封水保持能力
- 通気口の通気率 ――― 管内断面積に対する通気口の開口面積の割合
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この過去問の解説 (3件)
01
正解の内容は、「太陽熱給湯装置の排水管 ― 排水口開放による間接排水」です。
この組合せは、「排水口開放」ではなく「排水口空間をとって開口する間接排水」と理解するのが重要です。
本問は、排水通気設備の基本用語の正確な定義を問う典型問題で、トラップ・通気方式・間接排水・封水の語句対応は頻出です。定義を一つずつ整理して覚えると得点しやすい分野です。
適切です。
排水トラップの封水深は、一般にディップ(底部)からウェア(あふれ部)までの垂直距離をいいます。これはトラップの基本定義で、臭気や害虫の侵入を防ぐ封水をどれだけ保持できるかの基礎になる重要語句です。
適切です。
通気は、排水に伴う管内圧力変動を抑えて、自己サイホン作用や誘導サイホン作用による破封を防止するために設けます。各個通気方式は、各器具ごとに通気を確保する方式で、特に自己サイホン防止に有効とされています。
不適切です。
間接排水で重要なのは、機器排水を排水系統へ直接つながず、あふれ縁より上方に必要な排水口空間をとって開口することです。したがって語句としては「排水口開放」ではなく「排水口空間」が適切です。この選択肢が誤りです。
適切です。
封水強度とは、排水管内に正圧または負圧が生じたとき、トラップがどれだけ封水を保持できるかを示す性能です。排水立て管や横枝管の圧力変動によって破封が起こるため、封水強度はトラップ性能をみる重要な指標です。
適切です。
通気口の通気率は、一般に管内断面積に対する通気口の開口面積の割合として扱われます。通気口は空気の流れを妨げないことが重要で、通気率の考え方は、通気能力を確保して排水の円滑化やトラップ保護を図る基礎事項です。
押さえるポイントは次のとおりです。
封水深:ディップからウェアまでの垂直距離
各個通気方式:自己サイホン防止に有効
間接排水:排水口空間をとって開口する
封水強度:正圧・負圧がかかったときの封水保持能力
通気率:管断面積に対する開口面積の割合
この分野は、言葉の定義をそのまま問う問題がとても多いです。
一見細かく見えますが、基本語句を丁寧に押さえれば確実に得点源になります。
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02
この問題は、排水通気設備に関する基本用語と、その意味や使い方の対応関係を正しく理解しているかを問うものです。排水設備は、ただ水を流せばよいというものではなく、臭気や害虫の侵入防止、封水切れの防止、衛生的な排水の確保まで含めて考える必要があります。現場でも、言葉の定義を曖昧に覚えていると施工や点検で判断を誤りやすいところです。こういう問題は、用語を丸暗記するより、なぜその設備が必要なのかを一つずつ押さえていくと安定して解けます。
適切です。その理由は、排水トラップの深さとは、トラップ内に保持される封水の有効な深さを示すものであり、一般にディップからウェアまでの垂直距離で表されるからです。ディップは流入口側の水がたまる最下部付近、ウェアは流出口側で水があふれて越える部分を指します。この高低差があることで封水が保持され、下水管からの臭気やガスの逆流を防ぎます。実務でも、この寸法が不足すると封水が不安定になり、臭気トラブルの原因になりやすいので、基本ですがとても大切な考え方です。
適切です。その理由は、各個通気方式は、器具ごとに通気管を設けることで、排水時にトラップ内の圧力変動を抑え、自己サイホン作用による封水切れを防ぐ方式だからです。自己サイホンとは、自分自身の排水の勢いでトラップ内の封水が引っ張られて失われる現象です。これが起きると悪臭や害虫の侵入につながります。特に流量の大きい器具や配管条件の厳しい場所では、この通気の考え方が非常に重要です。図面上では地味に見える部分ですが、実際には衛生環境を守る縁の下の力持ちのような存在です。
不適切です。その理由は、太陽熱給湯装置の排水は、機器の性質や用途に応じて排水先との縁を切る必要がある場合がありますが、必ずではありません。間接排水とは、排水管を排水系統に直接接続せず、一定の空間を設けて受け器などに排水する方式をいいます。要は、逆流や逆汚染を防ぐために空気で縁を切る考え方です。現場でも「開放していれば何でも間接排水」と理解すると危険で、設備の保守や衛生管理で誤認のもとになります。この選択肢が最も不適当です。
適切です。その理由は、トラップの封水強度とは、排水系統内に正圧や負圧が発生した場合でも、トラップの封水が破られたり吸い出されたりせずに維持される能力を指すからです。排水設備では、上階から大量排水が流れたり、横主管の流れが急変したりすると、管内圧力が変動します。そのとき封水強度が不足していると、封水が吹き飛ばされたり引き抜かれたりして、悪臭が室内に上がってきます。ここは試験でもよく問われますが、実務でも臭気苦情の原因調査では真っ先に確認するポイントです。
適切です。その理由は、通気口の通気率とは、通気に有効な開口面積が、接続する管の断面積に対してどの程度確保されているかを表す割合だからです。通気口は見た目では小さな部材ですが、開口が不十分だと空気の流通が悪くなり、排水時の圧力調整がうまくできません。するとトラップ封水に影響が出てしまいます。設備の性能は、配管そのものだけでなく、こうした開口部の大きさにも左右されます。細かい定義に見えますが、こういう部分を丁寧に押さえると、用語問題にはかなり強くなります。
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03
最も不適当なものは、「太陽熱給湯装置の排水管――排水口開放による間接排水」です。
理由は、太陽熱給湯装置で間接排水の対象として示されるのは、装置全体をまとめた「排水管」という広い言い方ではなく、オーバーフロー、排水、および空気抜き弁の排水のように、排水の内容まで分けた表現だからです。さらに、開口方法も排水口空間または排水口開放という整理で示されており、この選択肢の書き方は少し大ざっぱです。用語の組合せとして見ると、これが最も不適当です。
これは適切です。排水トラップの深さは、臭いや害虫が室内に入るのを防ぐための大切な深さで、実務ではウェアとディップの間の垂直距離として扱われます。言いかえると、トラップの中にどれだけ水をためておけるかを見る部分です。
これは適切です。各個通気方式は、それぞれのトラップごとに通気をとる方式です。特に、排水が一気に流れたときに自分の流れで封水を引っ張ってしまう自己サイホンを防ぐのに役立ちます。封水を守る力が強い通気方式として使われます。
これは最も不適当です。太陽熱給湯装置で間接排水として扱うものは、オーバーフロー、排水、空気抜き弁の排水のように、もう少し細かく示されます。しかも、開口方法も排水口開放だけに限る言い方ではなく、排水口空間または排水口開放という形で整理されています。そのため、この組合せは言葉の対応が少しずれています。
これは適切です。封水強度は、その名前のとおり、圧力の変化があっても封水を保てる強さのことです。排水管の中で正圧や負圧が起こると封水が壊れやすくなりますが、それにどれだけ耐えられるかを表す言葉です。
これは適切です。通気口の通気率は、どれだけ空気が通りやすいかを見る考え方です。通気口では、開いている面積が小さすぎると十分に空気を取り込めないため、開口面積と管の断面積の関係が大事になります。
この問題では、各個通気は封水を守るためのもの、封水強度は圧力変動に対する強さ、トラップの深さはウェアとディップの間の垂直距離という基本を押さえることが大切です。
そして、いちばん気を付けたいのは、間接排水の言い方は細かく決まっているという点です。試験では、意味が近くても、言葉が大まかすぎると不適当になることがあります。今回は、太陽熱給湯装置の部分がそのポイントです。
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