建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問135 (給水及び排水の管理 問30)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問135(給水及び排水の管理 問30) (訂正依頼・報告はこちら)
- グリース阻集器の、槽内の底及び壁面に付着したグリースの清掃 ――― 1か月に1回
- 排水ポンプの絶縁抵抗の測定 ――― 3か月に1回
- 排水槽の清掃 ――― 6か月以内に1回
- 排水ポンプのメカニカルシールの交換 ――― 1〜2年に1回
- 通気管の点検 ――― 1年に1回
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この過去問の解説 (3件)
01
本問は、排水設備の各コンポーネント(槽、ポンプ、配管)における保守管理項目と、その「実施頻度」の整合性を問う問題です。
ビル管理士試験では「6か月以内」「1年以内」といった期間の引っかけが非常に多いため、重要項目の周期を正確に整理しておく必要があります。
グリース阻集器(グリストラップ)は、厨房排水に含まれる油脂分を分離・捕集する装置です。
放置すると悪臭や管の閉塞を招くため、頻繁な手入れが必要です。
一般的に、バスケットのゴミ捨ては毎日、表面の油脂(スカム)除去は1週間〜1か月に1回程度、そして「槽内の底・壁面の清掃」は1か月に1回程度が標準的な推奨頻度とされています。
この選択肢は実務上のガイドラインに沿っており、正しい記述です。
排水ポンプなどの電動機の絶縁抵抗測定は、漏電や故障を未然に防ぐための重要な点検項目です。
ビル管理士試験の基準や一般的な維持管理指針では、ポンプ類の絶縁抵抗測定を含む電気系統の点検は6か月以内に1回程度とされることが多いです。
「3か月に1回」という頻度は、法令や標準的な指針よりも少々過剰な設定であり、試験問題の文脈としてはこの選択肢が「最も不適当」となります。
排水槽(汚水槽・雑排水槽など)の清掃頻度は、法律(建築物衛生法)によって厳格に定められています。
条文では「6か月以内ごとに1回、定期に、これを行わなければならない」と明記されています。
貯水槽(受水槽)の清掃が「1年以内ごとに1回」であることと混同しやすいため、非常に狙われやすいポイントです。
この選択肢は法令通りであり、正しい記述です。
メカニカルシールは、排水ポンプの回転部から水が漏れないように密閉する消耗部品です。
使用環境にもよりますが、一般的には摩耗や劣化を考慮して1〜2年に1回程度の頻度で定期交換することが推奨されています。
3〜5年持たせる場合もありますが、ビル管理士試験における維持管理の目安としては、この「1〜2年」という数値は妥当な範囲内と判断されます。
通気管は、排水の流れをスムーズにし、トラップの封水を保護するために設置される重要な管です。
通気口の網の目詰まりや、鳥の巣による閉塞などを確認するための点検は、一般的に1年に1回程度実施するのが標準です。
大きなトラブルが起きにくい箇所ではありますが、定期的な視認点検が必要な項目として定義されており、この選択肢は正しい記述といえます。
この問題の意図
「排水槽の清掃=6か月以内」という最重要法令知識を軸に、ポンプや阻集器といった付随設備の維持管理周期を周辺知識として整理できているかを試しています。
応用・関連用語のチェック
• 貯水槽(給水)の清掃: 1年以内ごとに1回(排水槽との違いをマスターしましょう)。
• 排水槽の浮遊物質(スカム)除去: 清掃時に合わせて行うのが一般的ですが、状況に応じて随時行います。
• 排水ポンプの作動確認: 多くのビルでは月1回の点検が推奨されます。
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02
排水設備の保守管理において、どの点検や清掃をどのくらいの頻度で実施するのが適切かを問う問題です。排水設備は、ふだん目につきにくい設備ですが、ひとたび不具合が起きると悪臭、詰まり、漏水、ポンプ故障などにつながります。ですから、清掃・点検・部品交換をそれぞれの性質に応じた周期で行うことが大切です。実務でも、汚れがたまるものは短い周期で、機器の性能確認や部品交換は状態を見ながら計画的に行う、という考え方が基本になります。
適切です。その理由は、グリース阻集器は油脂分を含む排水を受けるため、槽内の底や壁面にグリースが付着しやすく、放置すると悪臭や排水不良の原因になるからです。とくに厨房系の排水では、見た目以上に油がこびりつきます。少し油断するとすぐにべたつきが増してきます。1か月に1回程度の清掃は、付着物の蓄積を防ぎ、阻集器本来の分離機能を維持するうえで妥当な頻度です。
不適切です。その理由は、排水ポンプの絶縁抵抗測定は定期点検項目であり、標準的には1か月に1回程度の実施が目安とされているためです。提示されている3か月に1回では頻度が不足しており、不具合を早期に把握できないおそれがあります。ここは知識問題として押さえておくべきポイントです。実務でも、絶縁状態の確認は非常に重要です。
適切です。その理由は、排水槽には汚泥や浮遊物が徐々にたまり、これを放置すると悪臭、腐敗、ポンプの詰まりや故障の原因になるためです。排水槽は建築物衛生管理のうえでも重要な設備であり、6か月以内に1回の清掃は基本的な管理基準としてよく知られています。実際、槽内は外から見えにくいため、気づいた時にはかなり汚れていることもあります。だからこそ、決められた周期で確実に清掃することが大切です。
適切です。その理由は、メカニカルシールはポンプ内部の液漏れを防ぐ重要部品であり、摩耗や劣化が進む消耗部品だからです。排水ポンプは水分や汚れの影響を受けやすく、シール性能が落ちると漏水やモーター側への悪影響につながります。もちろん使用頻度や排水の性状によって差はありますが、1~2年に1回を目安に交換するのは実務上も妥当です。
適切です。その理由は、通気管は排水時の管内圧力を調整し、トラップ封水の破壊を防ぐ重要な役割を持っているからです。もし通気管が詰まったり機能不良を起こしたりすると、排水の流れが悪くなったり、封水が失われて悪臭が室内に上がってきたりします。通気管は常に動く機械ではないため、毎月のような点検は通常不要ですが、1年に1回程度は閉塞や損傷の有無を確認するのが適切です。地味ですが、実はかなり大事な設備です。
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03
最も不適当なものは、「排水ポンプの絶縁抵抗の測定――3か月に1回」です。
排水ポンプの絶縁抵抗の測定は、1か月に1回行う目安とされています。したがって、3か月に1回という組合せは、点検の間隔が長すぎます。
これは適当です。
グリース阻集器の底や壁面、トラップなどについたグリースや沈積物は、1~2か月に1回程度清掃する目安とされています。1か月に1回は、その範囲に入っています。
これは最も不適当です。
排水ポンプの絶縁抵抗は、1か月に1回測定し、異常がないかを確認する目安です。電気関係の不具合は故障や事故につながるおそれがあるため、3か月に1回では遅いです。
これは適当です。
排水に関する設備の清掃は、6か月以内ごとに1回行うこととされています。排水槽は汚れや汚泥がたまりやすいため、この頻度で清掃することが大切です。
これは適当です。
メカニカルシールの交換は、1~2年に1回程度行う目安とされています。ここが傷むと水漏れやポンプの不具合の原因になるため、定期的な交換が必要です。
これは適当です。
通気管は、腐食や破損、通気弁の不具合があると、建物内に下水のにおいが広がることがあります。そのため、1年に1回程度、系統ごとに異常がないか確認する目安とされています。
この問題では、排水ポンプの絶縁抵抗の測定は1か月に1回という点を押さえることが大切です。
あわせて、排水槽の清掃は6か月以内に1回、メカニカルシールの交換は1~2年に1回程度、通気管の点検は1年に1回程度、グリース阻集器の底や壁面の清掃は1~2か月に1回程度と整理して覚えると、似た問題にも対応しやすくなります。
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