建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問138 (給水及び排水の管理 問33)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問138(給水及び排水の管理 問33) (訂正依頼・報告はこちら)
- ア:流量調整槽 イ:沈殿槽 ウ:汚泥濃縮貯留槽
- ア:流量調整糟 イ:沈殿槽 ウ:汚泥貯留槽
- ア:沈殿分離槽 イ:沈砂糟 ウ:汚泥濃縮貯留槽
- ア:沈殿分離槽 イ:沈殿槽 ウ:汚泥貯留槽
- ア:流量調整槽 イ:沈砂槽 ウ:汚泥貯留槽
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この過去問の解説 (3件)
01
本問は、中大規模(処理対象人員101〜500人)の浄化槽で採用される「生物膜法」の構成を問うものです。
流入水の量を一定にする「ア」
生物処理後の汚泥を沈める「イ」
汚泥を濃縮・貯留し、上澄み(脱離液)を循環させる「ウ」
の役割を正確に見極める必要があります。
すべての組み合わせが適切です。101〜500人規模では流入変動を抑える流量調整槽(ア)が必要です。
生物反応槽の後には、汚泥を沈めて上澄みを作る沈殿槽(イ)を配置します。
そして「ウ」は、汚泥を貯留しながら水分を分離(濃縮)し、その脱離液を「ア」へ戻す役割を持つため、汚泥濃縮貯留槽と呼ぶのがフロー図の意図に最も合致しています。
「ウ」の語句が「汚泥貯留槽」となっています。
図に「脱離液をアへ戻すライン」が明記されている場合、単なる貯留ではなく「濃縮」の工程を含んでいることを強調する①の「汚泥濃縮貯留槽」の方が、試験問題の解答としてはより精緻で適切であると判断できます。
「ア」と「イ」が誤りです。
沈殿分離槽は50人以下の小規模用であり、この規模では流量調整槽が必須です。
また、沈砂槽は大きな砂を除く装置で、通常はスクリーンの前後など最上流に置かれます。
生物処理の直後に沈砂槽を置くフローは、微生物(汚泥)を分離するという目的に対して不適当です。
「ア」が誤りです。
沈殿分離槽は、汚泥の沈殿と嫌気性分解を一つの槽で行う装置で、50人以下の小規模浄化槽に用いられるものです。
101人以上の規模では、後続の生物反応槽を安定させるために、流入量をコントロールする「流量調整槽」を設けるのが原則的な設計ルールです。
「イ」が誤りです。
沈砂槽は流入水に含まれる「砂」を重力で沈めるための装置であり、生物反応槽から出てくる「微生物(汚泥)」を分ける目的には使用しません。
微生物を沈めてきれいな水を作るのは「沈殿槽」の役割です。
装置の機能と設置場所が一致していないため、誤りとなります。
浄化槽の規模に応じた「流量調整」の必要性と、汚泥処理における「脱離液の循環」を理解しているかを問う問題です。
図の中に矢印(脱離液の戻り)があるときは、単なる貯留ではなく「濃縮」という言葉を意識するのがポイントです。
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02
この問題は、処理対象人員101~500人の浄化槽における標準的な処理フローを問うものです。ポイントは、生物反応槽が生物膜法であること、前段に流量の変動をならす装置が必要になること、後段には生物膜がはがれて出てくるSSを除去するための沈殿槽が必要になること、さらに汚泥系統では脱離液を前段へ返送する汚泥濃縮貯留槽が用いられることです。
適切です。その理由は、まずスクリーン設備の後には、流入水量や水質の変動を平準化する流量調整槽を置くのが合理的だからです。浄化槽は朝夕で負荷変動が大きく、そのまま生物膜法の槽へ入れると処理が不安定になりやすいです。次に、生物膜法では担体や接触材に付着した生物膜の一部がはがれて流出するため、その後段には沈殿槽を設けて固形物を分離します。また、余剰汚泥を濃縮しながら貯留し、引抜き時に出る脱離液を前段へ返送する装置としては、汚泥濃縮貯留槽が適しています。
不適切です。その理由は、アとイの組合せ自体は処理の流れとして自然ですが、ウが不適当です。汚泥貯留槽は、主として汚泥をためておくための装置であり、濃縮機能を前提にした汚泥濃縮貯留槽とは役割が異なります。本問では「一部は脱離液として前段へ戻される」とあるため、単なる汚泥の保管ではなく、濃縮に伴って生じる脱離液を扱う系統が想定されています。したがって、ウは汚泥貯留槽ではなく、汚泥濃縮貯留槽とみるのが適切です。
不適切です。その理由は、まずイの沈砂槽の位置が明らかに不自然です。沈砂槽は、砂や比重の大きい無機物を初期段階で除去するための装置であり、通常は流入初期側で用いるものです。生物反応槽の後に置く装置ではありません。生物膜法の後段で必要なのは、処理水中に混ざったはく離汚泥や懸濁物を沈める沈殿槽です。また、アの沈殿分離槽は前処理装置として使われることがありますが、本問の標準的なフローでは、スクリーン設備の直後には流量調整槽を置く構成が基本です。
不適切です。その理由は、イの沈殿槽は生物膜法の後段装置として妥当ですが、アとウが合いません。まず、101~500人規模では流入負荷の時間変動に対応するため、スクリーン設備の後に流量調整槽を設ける考え方が重要です。沈殿分離槽は一次処理として固液分離を行う装置ですが、この問題のフローで求められている代表的構成とはずれています。さらに、汚泥系統で脱離液を前段に返送するなら、単なる汚泥貯留槽ではなく、濃縮と貯留を兼ねる汚泥濃縮貯留槽でなければ流れが説明しにくいです。
不適切です。その理由は、アの流量調整槽は適切ですが、イとウが誤りです。生物膜法の後に必要なのは、処理で生じたはく離生物膜やSSを沈降分離する沈殿槽です。沈砂槽は砂など無機質の重い粒子を除去するための設備であり、後段に置く性質のものではありません。また、ウも本問の「脱離液を前段へ戻す」という条件に合致しません。脱離液の返送を伴うのは、汚泥を濃縮して上澄みや分離液が発生する汚泥濃縮貯留槽の考え方です。したがって、この組合せは全体として成立しません。
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03
最も適当なものは、「ア:流量調整槽 イ:沈殿槽 ウ:汚泥濃縮貯留槽」です。
理由は、処理対象人員101〜500人の浄化槽のフローシートでは、流入→スクリーン設備→流量調整槽→生物反応槽→沈殿槽→消毒槽→放流という流れになり、さらに生物反応槽や沈殿槽から出る汚泥は汚泥濃縮貯留槽へ送られる形が示されているからです。問題の図の流れと一致しています。
これは最も適当です。
101〜500人用のフローシートの例では、RU=流量調整槽、T=沈殿槽、ONT=汚泥濃縮貯留槽とされており、並びもスクリーンのあとに流量調整槽、生物反応槽のあとに沈殿槽、汚泥は汚泥濃縮貯留槽へ移送という形です。問題のア〜ウにぴったり当てはまります。
これは適当ではありません。
アとイは流れに合っていますが、ウが違います。101〜500人用の例では、ウに入るのは汚泥貯留槽ではなく、汚泥濃縮貯留槽です。単にためるだけでなく、濃縮してから貯留する槽になっています。
これは適当ではありません。
まず、問題の図のような101〜500人用の流れでは、アに入るのは流量調整槽です。沈殿分離槽を使う別のタイプのフローもありますが、それは問題図とは別の流れです。さらに、イの位置は生物反応槽のあとなので、ここは沈殿槽が入ります。沈砂槽ではありません。
これは適当ではありません。
イの沈殿槽は合っていますが、アとウが違います。問題図の流れでは、アは流量調整槽です。また、ウは汚泥貯留槽ではなく汚泥濃縮貯留槽です。2か所ずれているので、この組合せにはなりません。
これは適当ではありません。
アの流量調整槽は合っていますが、イとウが違います。101〜500人用のフローでは、生物反応槽の次は沈殿槽で、そのあと消毒槽へ進みます。また、汚泥の行き先は汚泥濃縮貯留槽です。したがって、この組合せも問題図とは一致しません。
この問題では、各槽の名前を単独で覚えるだけでなく、どの順番で並ぶかを押さえているかが大切です。
特に、スクリーン設備の次は流量調整槽、生物反応槽の次は沈殿槽、汚泥は汚泥濃縮貯留槽へ送るという流れを覚えておくと解きやすくなります。
また、似た名前の汚泥貯留槽と汚泥濃縮貯留槽、沈殿分離槽と沈殿槽は混同しやすいです。図の前後関係まで見て判断すると、間違えにくくなります。
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