建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問144 (清掃 問4)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問144(清掃 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物清掃におけるスケジュール管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 日常あるいは定期作業の予定を、時間内に遂行することである。
  • 月間作業予定表は、定期清掃の人員配置から予定を立てる。
  • 従事者の変動や建築物内工事等による使用状況の変動、テナント等の事情等を考慮して作成する。
  • スケジュール管理は、時間管理に重点が置かれている。
  • 月間作業実施記録をとる。

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この過去問の解説 (3件)

01

本問は、建築物清掃における「スケジュール管理」の目的と、その具体的な手法・考慮すべき事項について、正しい理解を問うています。

スケジュール管理は、限られた人員と時間の中で、建物全体の清潔さを均一に保つために不可欠な業務です。

特に、月間や年間の作業計画を立てる際には、作業の優先順位だけでなく、建築物の利用状況やテナントの事情といった「変動要素」をいかに組み込むかが、実務上の大きなポイントとなります。

選択肢1. 日常あるいは定期作業の予定を、時間内に遂行することである。

スケジュール管理の最も基本的な役割は、日常清掃や定期清掃といった予定された作業を、定められた勤務時間内に確実に遂行させることです。

無理のない時間配分を行い、作業の遅延や、逆に時間が余って手持ち無沙汰になることを防ぐことで、安定した清掃品質の維持が可能になります。

管理の目的として非常に適切な記述です。

選択肢2. 月間作業予定表は、定期清掃の人員配置から予定を立てる。

月間作業予定表を作成する際の優先順位が誤りです。

清掃のスケジュールは、まず**「建築物の利用状況(テナントの営業日、イベント、休日等)」**に基づいて、いつ作業が可能かを決定するのが先決です。

人員配置から先に決めてしまうと、建物の都合と合わなくなり、作業の実施自体ができなくなる恐れがあるためです。

したがって、これが最も不適当な選択肢となります。

選択肢3. 従事者の変動や建築物内工事等による使用状況の変動、テナント等の事情等を考慮して作成する。

実務におけるスケジュールは、一度決めたら終わりではありません。

清掃従事者の急な欠勤、建物内での工事、テナントの入れ替わり、あるいは繁忙期のゴミの増加など、現場は常に変動しています。

こうした変動要素を柔軟に考慮してスケジュールを調整し、現場に即した運用を行うことが、実効性のある管理と言えます。

選択肢4. スケジュール管理は、時間管理に重点が置かれている。

「作業手順書」が質の管理に重点を置くのに対し、「スケジュール管理」はその名の通り時間管理に重点が置かれます。

どの作業にどれだけの時間を要するかを把握(標準作業時間の設定)し、それを1日の流れに当てはめることで、効率的なオペレーションを実現します。

管理の特性を正しく捉えた記述です。

選択肢5. 月間作業実施記録をとる。

計画を立てるだけでなく、実際にどのように作業が行われたかを「月間作業実施記録」として残すことは、管理上極めて重要です。

記録を蓄積することで、計画と実績の乖離(時間の不足など)が明確になり、次月のスケジュール改善や、建築物側への報告、品質評価の基礎資料として活用できます。

まとめ

スケジュール管理の問題では、「まず建物の都合(利用状況)があり、その次に清掃の計画がある」という順序を意識することが正解への近道です。

清掃はあくまで建物の機能を支えるサービスであるため、利用者の活動を妨げないことが大前提となります。

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02

建築物清掃のスケジュール管理とは、単に予定表を作ることではなく、限られた時間・人員・作業内容を調整しながら、建物の衛生水準と快適性を維持するための管理です。日常清掃と定期清掃では性質が異なり、利用者への影響、建物の使用状況、作業員の配置、実施記録の蓄積などを総合的に考える必要があります。そのため、予定は人員だけでなく、作業内容や実施時期、現場条件を踏まえて立てることが重要です。

選択肢1. 日常あるいは定期作業の予定を、時間内に遂行することである。

適切です。スケジュール管理の基本は、あらかじめ定めた日常清掃や定期清掃の作業を、決められた時間内に無理なく、かつ確実に実施できるように調整することです。清掃作業は、建物利用者の活動と並行して行われることが多いため、時間を守れなければ業務や来館者の動線に支障を与えるおそれがあります。そのため、時間内に作業を遂行するという考え方は、スケジュール管理の重要な目的の一つです。

選択肢2. 月間作業予定表は、定期清掃の人員配置から予定を立てる。

不適切です。月間作業予定表は、定期清掃の人員配置だけを基準に作るものではありません。実際には、建物の利用状況、日常清掃との兼ね合い、作業対象箇所の優先順位、資機材の準備、休館日や工事予定、テナントの都合など、多くの条件を踏まえて総合的に立案します。定期清掃は月間予定の一部にすぎず、人員配置だけから逆算して計画すると、現場の実情に合わない非効率な予定となるため、この記述は最も不適当です。

選択肢3. 従事者の変動や建築物内工事等による使用状況の変動、テナント等の事情等を考慮して作成する。

適切です。清掃の予定は、毎月まったく同じ内容で機械的に組めるものではありません。従事者の欠勤や異動、建物内の改修工事、イベント開催、テナントの営業時間変更などによって、清掃できる時間帯や作業範囲が変わることがあります。こうした変動要因を考慮せずに予定を組むと、実施不能や品質低下の原因になります。そのため、現場の状況変化を反映して柔軟に作成することが、実務上きわめて重要です。

選択肢4. スケジュール管理は、時間管理に重点が置かれている。

適切です。スケジュール管理では、どの作業をいつ行うか、何時までに終えるかといった時間の調整が中心になります。特に建築物清掃では、執務時間中に利用者へ迷惑をかけないことや、定められた短時間の中で必要な品質を確保することが求められます。そのため、作業の順序、開始時刻、終了時刻、作業間のつながりなどを適切に管理する時間管理の視点が重要になります。ただし、時間だけでなく作業品質との両立も必要です。

選択肢5. 月間作業実施記録をとる。

適切です。月間作業実施記録は、計画どおりに作業が行われたかを確認し、次回以降の予定改善に生かすために重要です。予定表は立てるだけでは不十分で、実際の実施結果を記録し、どの作業に時間がかかったか、どこで変更が生じたかを把握することではじめて管理が成り立ちます。また、記録は発注者への報告資料や、清掃品質の維持・見直しの根拠にもなります。そのため、実施記録を残すことはスケジュール管理の重要な要素です。

参考になった数1

03

最も不適当なものは、「月間作業予定表は、定期清掃の人員配置から予定を立てる。」です。

 

建築物清掃におけるスケジュール管理では、どの作業を、いつ、どこで行うかを整理し、決められた時間内に進められるように管理することが大切です。
そのため、月間作業予定表は人員配置だけをもとに作るものではなく、作業内容や実施時期、建物の使用状況などをふまえて作成するものです。

選択肢1. 日常あるいは定期作業の予定を、時間内に遂行することである。

これは適切です。
スケジュール管理では、日常清掃や定期清掃を予定どおりに進めることが重要です。
ただ予定を立てるだけでなく、決められた時間の中で作業を終えることまで含めて管理します。

選択肢2. 月間作業予定表は、定期清掃の人員配置から予定を立てる。

これが最も不適当です。
月間作業予定表は、どの作業をいつ行うかを考えて作るものです。
人員配置は大切ですが、それは予定表を作るための一つの材料にすぎません。
予定は、作業の内容、実施する場所、建物の使われ方、利用者の都合などを見ながら決めるものであり、人員配置だけから組み立てるものではありません。

選択肢3. 従事者の変動や建築物内工事等による使用状況の変動、テナント等の事情等を考慮して作成する。

これは適切です。
清掃の予定は、いつも同じ条件で進められるとは限りません。
欠員が出ることもありますし、建物内で工事が行われることもあります。
また、テナントの都合で作業時間を変えなければならないこともあります。
そのため、実際の状況に合わせて予定を考えることが必要です。

選択肢4. スケジュール管理は、時間管理に重点が置かれている。

これは適切です。
スケジュール管理の中心は、作業を時間どおりに進めることです。
清掃作業は、建物の利用時間や利用者の動きにも関わるため、時間のずれが大きいと支障が出やすくなります。
そのため、時間管理は特に大切なポイントです。

選択肢5. 月間作業実施記録をとる。

これは適切です。
予定を立てるだけでは、管理としては十分ではありません。
実際にその作業が行われたか、予定どおりに進んだかを確認するために、実施した内容を記録として残すことが必要です。
この記録は、後で見直したり、改善につなげたりするときにも役立ちます。

まとめ

この問題では、月間作業予定表の考え方を正しくつかんでいるかがポイントです。

 

月間作業予定表は、単に人をどう配置するかだけで決まるものではありません。
作業内容、実施時期、建物の状況、利用者の都合などをふまえて作成するものです。
そのため、「月間作業予定表は、定期清掃の人員配置から予定を立てる。」という記述が最も不適当です。

 

覚えるときは、
スケジュール管理は“いつ何を行うか”を整えること
人員配置は“誰が担当するか”を整えること
と分けて考えると理解しやすくなります。

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