建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問145 (清掃 問5)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問145(清掃 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
- 作業品質の良否は、基本的に、仕様の多寡によって左右される。
- 組織品質は、事業所管理品質と現場管理品質の二つによって構成される。
- 事業所管理品質は、教育訓練やインスペクションの実施、現場に対する適切な指導等が確立されているかを評価される。
- 品質評価項目のうち安全衛生は、事業所管理品質に含まれる。
- 従事者の作業態度、服装や身だしなみ、挨拶等、人の気持ちに働きかける項目も、重要な品質要素とされる。
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この過去問の解説 (3件)
01
本問は、建築物清掃における「品質評価」の多角的な構成要素と、それぞれの項目が「組織(事業所・現場)」と「作業」のどこに分類されるかを正確に理解しているかを問うています。
清掃の品質は、単に「見た目のきれいさ」だけでなく、それを支える管理体制や安全確保、従事者のマナーまで含めて総合的に評価されます。
試験対策としては、特に「安全衛生」や「教育訓練」といったソフト面の項目が、経営的な「事業所管理」なのか、実働的な「現場管理」なのか、その境界線を明確に区別しておくことが合格への鍵となります。
作業品質の良否は、契約で定められた「仕様の多寡(清掃回数や範囲)」に直接的に影響を受けます。回数が多ければ汚れが蓄積する前に除去できるため、必然的に品質は安定します。もちろん手順や技術も重要ですが、仕様の設計そのものが品質を左右する基礎となるため、この記述は適切です。
「組織品質」は、清掃サービスを継続的に提供するための組織力の評価です。これは、会社本部のバックアップ体制を示す「事業所管理品質」と、個別の現場における指揮命令・進捗管理を示す「現場管理品質」の二つによって構成されると定義されています。
「事業所管理品質」は、会社として現場をどう支えているかを評価する項目です。具体的には、作業員への「教育訓練」の実施状況や、本部による客観的な「インスペクション(品質点検)」、それに基づく「適切な指導」の仕組みが確立されているかが評価対象となります。
ここが本問の誤り(不適当な記述)です。品質評価項目のうち「安全衛生」は、事業所管理品質ではなく、**「現場管理品質」**に分類されます。現場での安全通路の確保や、薬剤の適正保管、事故の未然防止などは、各現場の責任者がその場の状況に応じて直接管理・実施すべき事項だからです。
従事者の「作業態度」「服装・身だしなみ」「挨拶」などは、利用者の心理的満足度に直接響く重要な品質要素です。これらは「人の気持ちに働きかける項目」として、現代のビル管理では作業結果のきれいさと並んで非常に高く評価されるべき項目とされています。
「安全衛生は現場管理」という区分は、現場責任者(インスペクターや監督者)がその場で目を光らせ、即座に是正すべき事項であることをイメージすると覚えやすくなります。
一見、すべての項目が「会社(事業所)」の責任に見えますが、試験では「日々の現場で誰が責任を持つべきか」という実務的な役割分担が問われます。
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02
この問題は、建築物清掃管理における「品質評価」の考え方を問うものです。清掃の品質は、単に汚れが取れているかだけではなく、組織としての管理体制、現場での運営状況、安全衛生への配慮、さらには接遇面まで含めて総合的に評価されます。そのため、各選択肢について、作業品質、組織品質、事業所管理品質、現場管理品質がそれぞれ何を意味するのかを整理して読むことが重要です。
適切です。その理由は、清掃作業においては仕様書に定められる内容が、作業の範囲や頻度、方法、使用資機材などを具体的に規定しており、それが品質の基準となるためです。仕様が詳細であればあるほど、作業内容が明確になり、ばらつきの少ない均一な品質を確保しやすくなります。逆に、仕様が簡略で不十分な場合は、作業者ごとの判断に依存する部分が増え、仕上がりに差が生じやすくなります。このように、仕様の多寡は品質に直接的な影響を与える重要な要素であるため、本記述は適切です。
適切です。その理由は、清掃管理の品質を組織として評価する場合、本部や事業所側の管理体制と、実際の作業現場での管理状況の両方を見る必要があるからです。事業所管理品質は、教育計画や点検制度、指導体制など、組織としての支援や統制の質を表します。一方、現場管理品質は、実際の現場で作業が適切に進められているか、従事者の配置や指示が適切かなどを評価するものです。この二つがそろって初めて、組織品質を総合的に判断できます。
適切です。その理由は、事業所管理品質とは、現場任せではなく、組織として品質を維持・向上させる仕組みが整っているかを見るものだからです。教育訓練がきちんと行われていれば、従事者の知識や技能の底上げができますし、インスペクションが実施されていれば、作業結果を客観的に確認し改善につなげることができます。また、現場への適切な指導があれば、問題の早期発見や是正も可能になります。これらは事業所管理品質の中心的な評価対象です。
不適切です。その理由は、安全衛生は一般に現場での作業実施状況と強く結びついた評価項目として扱われるためです。たとえば、保護具の着用、薬剤の適正使用、転倒防止、作業手順の安全確保などは、実際の現場で具体的に守られているかどうかが重要になります。もちろん事業所側が安全衛生教育やルール整備を行うことは必要ですが、品質評価項目としての安全衛生は、主として現場管理品質の中で確認される性質が強いです。そのため、この記述は区分を誤っています。
適切です。その理由は、清掃業務の品質は見た目の清潔さだけでなく、利用者や建物管理者に与える印象も大きく関係するからです。たとえば、作業員の服装が乱れていたり、挨拶がなかったりすると、たとえ床がきれいでも管理全体への信頼感は下がります。反対に、丁寧な態度や整った身だしなみは、安心感や快適さにつながります。建築物清掃は人が利用する空間を対象とする業務ですので、心理面や接遇面に配慮した項目も重要な品質要素として評価されます。
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03
最も不適当なものは、「品質評価項目のうち安全衛生は、事業所管理品質に含まれる。」です。
建築物清掃管理の評価では、品質は大きく作業品質と組織品質に分けて考えます。さらに、組織品質は事業所管理品質と現場管理品質に分かれます。この問題で不適当とされているのは「安全衛生を事業所管理品質に入れている記述」です。安全衛生は、現場での作業評価とあわせて現場管理品質として扱われます。
この記述は、この問題では不適当とはされません。
たしかに、実際の清掃品質は、仕様だけで全部決まるわけではありません。同じ仕様でも、作業の進め方、作業技術、従事者の取り組み方によって、結果にかなり差が出るとされています。ですので、この文だけを見ると少し言い切りすぎにも見えます。
ただし、試験では、仕様は清掃の範囲や回数、求める水準に関わるので、作業品質に影響する要素として読まれます。そのため、この選択肢よりも、品質の分類そのものを取り違えている記述のほうが、より不適当と判断されます。
これは適切です。
清掃管理の品質は、作業そのものの出来だけでなく、会社や現場の管理体制も含めて評価します。その組織品質は、事業所管理品質と現場管理品質の二つで成り立つと整理されています。
これは適切です。
事業所管理品質では、会社として教育訓練を行っているか、品質評価をきちんと行っているか、現場へ適切な指導ができているか、といった点が見られます。つまり、現場を支える会社側の仕組みが整っているかを見る内容です。
これが最も不適当です。
安全衛生は、会社全体の方針とも関係しますが、品質評価の区分では現場管理品質として扱われます。公式資料でも、現場管理品質の評価項目として作業評価や安全衛生が示されています。ですので、「事業所管理品質に含まれる」としたこの記述は、分類が違っています。
これは適切です。
清掃の品質は、床や設備がきれいかどうかだけではありません。公式資料でも、清掃作業員のマナーや身だしなみも品質に影響するという考え方が示されています。きれいに清掃されていても、態度や身だしなみが悪いと、利用者が受ける印象は下がります。反対に、挨拶や整った服装は、安心感や快適さにつながります。
この問題のポイントは、品質の分類を正しく覚えているかです。
整理すると、
作業品質は、清掃した結果の良し悪しを見るものです。
組織品質は、作業を支える管理体制を見るものです。
そして組織品質は、事業所管理品質と現場管理品質に分かれます。
このうち、安全衛生は現場管理品質に入るので、「事業所管理品質に含まれる」とした記述が最も不適当になります。
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