建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問146 (清掃 問6)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問146(清掃 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

作業改善を進める上で有効な改善手法の一つである問題解決の手順(QCストーリー)について、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 現状の把握
  • 目標の設定
  • 活動計画の作成
  • 要因の解析
  • 仕様変更の要望

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この過去問の解説 (3件)

01

本問は、建築物清掃における「品質評価」の多角的な構成要素と、それぞれの項目がどのカテゴリ(事業所・現場・作業)に分類されるかを正確に理解しているかを問うています。

清掃の品質は、見た目の「作業品質」だけでなく、それを支える「組織品質」によって構成されます。試験では、特に「安全衛生」や「教育訓練」といった項目が、会社全体の「事業所管理」なのか、実働的な「現場管理」なのか、その区分を正確に突いてくる傾向があります。

選択肢1. 現状の把握

この選択肢は適切です。

「現状の把握」はQCストーリーの極めて重要な初期ステップです。

あらかじめ選定したテーマに対し、どの場所で、どのような汚れや非効率が発生しているのかを、事実やデータ(数値、写真、時間計測など)に基づいて客観的に整理します。

選択肢2. 目標の設定

この選択肢は適切です。

現状を把握した後、改善によって「いつまでに、どの項目を、どこまで向上させるか」という具体的なゴールを定めます。

「綺麗にする」といった抽象的な表現ではなく、数値化した目標を立てることで、後の効果確認を可能にします。

選択肢3. 活動計画の作成

この選択肢は適切です。

目標達成に向けて、具体的な対策の実施時期や担当者を決めるスケジュール作成の段階です。

チーム全体で「いつ、誰が、何をするか」を共有し、計画的に改善活動を推進するために不可欠なプロセスです。

選択肢4. 要因の解析

この選択肢は適切です。

現状把握で見つかった問題(悪い結果)に対し、なぜそれが起きているのかという「要因(原因)」を徹底的に分析します。

特性要因図(魚の骨図)などを用いて、「なぜ」を繰り返すことで、根本的な原因を突き止める重要なステップです。

選択肢5. 仕様変更の要望

この選択肢は不適当です。

QCストーリーは、現在の契約条件や仕様の範囲内で、現場の知恵と工夫によって問題を解決するプロセスです。

「清掃回数を増やしてほしい」「予算を上げてほしい」といった外部への**「仕様変更の要望」**は、管理の枠組みそのものを変える交渉事であり、標準的な改善手順には含まれません。

まとめ

QCストーリーのステップを覚える際は、「現状把握 → 目標設定 → 計画作成 → 要因解析 → 対策実施 → 効果確認 → 標準化」というPDCAのサイクルをイメージしてください。

本問のように「仕様変更の要望」が紛れ込むのは、それが「自分たちの努力」ではなく「他者への要求」だからです。

この本質さえ掴んでおけば、選択肢の並びが変わっても確実に正解を導き出せます。

参考になった数2

02

最も不適当なものは、「仕様変更の要望」です。

QCストーリーは、仕事の中で起きている問題を順番に整理し、原因を調べ、対策につなげていくための進め方です。一般的には、現状把握→目標設定→活動計画→原因解析→対策立案→実施→効果確認という流れで進めます。そのため、「仕様変更の要望」はQCストーリーの基本手順には入りません。

選択肢1. 現状の把握

これはQCストーリーの大事な出発点です。
今どこで、どんな問題が、どのくらい起きているのかを事実でつかむ段階です。思い込みではなく、データや実際の様子を見て問題をはっきりさせることが大切です。

選択肢2. 目標の設定

これも必要な手順です。
現状をつかんだあとに、「いつまでに」「どれだけ」「どう改善するか」を決めます。目標があいまいだと、改善がうまく進んでいるのか判断しにくくなります。

選択肢3. 活動計画の作成

これもQCストーリーに含まれます。
改善は、ただ思いつきで進めるのではなく、誰が・いつまでに・何をするかを決めて進めることが大切です。活動計画を作ることで、作業の分担や進み具合を管理しやすくなります。

選択肢4. 要因の解析

これも重要な手順です。
問題が起きている表面だけを見るのではなく、なぜ起きたのかを深く調べる段階です。原因を正しくつかまないまま対策をしても、同じ問題がまた起きやすくなります。

選択肢5. 仕様変更の要望

これが最も不適当です。
QCストーリーは、問題を見つけて原因を調べ、改善策を考えて実行するための手順です。「仕様変更の要望」は、場合によっては改善の中で出てくることはありますが、QCストーリーそのものの基本手順の名前ではありません。そのため、この選択肢は他と並べると手順として外れています。

まとめ

この問題では、QCストーリーの基本的な流れに入っているかどうかを見分けることがポイントです。
現状の把握・目標の設定・活動計画の作成・要因の解析は、どれも問題解決を進めるための手順として自然です。これに対して、仕様変更の要望は手順そのものではないため、最も不適当となります。

QCストーリーの問題では、手順を細かく暗記するだけでなく、「問題をつかむ→目標を決める→原因を調べる→対策する」という流れで覚えると判断しやすくなります。

参考になった数0

03

この問題は、作業改善や品質改善を進める際に用いられるQCストーリーの基本的な流れを理解しているかを問うものです。QCストーリーは、職場で起きている問題を感覚的に処理するのではなく、事実を把握し、原因を分析し、対策を立てて効果を確認するという、順序立てた改善手法です。そのため、手順の中に含まれる内容と、含まれない内容を区別することが大切です。選択肢のうち、改善活動の標準的手順から外れているものを見抜くことがポイントです。

選択肢1. 現状の把握

適切です。QCストーリーでは、まず問題のある状態を正しくつかむことが出発点になります。現場で何が起きているのか、どこにムダや不具合があるのか、どの程度発生しているのかを具体的なデータや事実で確認することが重要です。現状を十分に把握しないまま改善を進めると、的外れな対策になりやすく、改善効果も得られません。したがって、現状の把握は問題解決手順の基本であり、QCストーリーに含まれる重要な段階です。

選択肢2. 目標の設定

適切です。現状を把握した後には、どのような状態を目指すのかを明確にする必要があります。これが目標の設定です。たとえば、不良率を何%まで下げるのか、作業時間を何分短縮するのかといったように、できるだけ具体的で測定可能な目標を定めます。目標が曖昧だと、改善活動の方向性が定まらず、効果の判定もできません。QCストーリーでは、改善活動を成果につなげるために、目標設定は欠かせない手順です。

選択肢3. 活動計画の作成

適切です。問題解決を進めるには、誰が、いつまでに、何を行うのかを整理した活動計画が必要です。計画がないまま進めると、役割分担が不明確になり、対策の実施漏れや進捗の遅れが生じやすくなります。QCストーリーでは、問題のテーマを決め、現状を把握し、目標を定めた上で、改善を実行するための計画を立てる流れが重視されます。したがって、活動計画の作成は、改善を現実の行動に落とし込むための大切な手順です。

選択肢4. 要因の解析

適切です。QCストーリーでは、表面的な現象だけを見るのではなく、なぜその問題が起きているのかを掘り下げて考えることが重要です。これが要因の解析です。特性要因図やなぜなぜ分析などを用いて、真の原因を明らかにすることで、再発しにくい有効な対策を立てることができます。原因分析が不十分だと、その場しのぎの対応になり、同じ問題を繰り返すおそれがあります。そのため、要因の解析はQCストーリーの中核となる手順の一つです。

選択肢5. 仕様変更の要望

不適切です。仕様変更の要望は、場合によっては現場から出る意見の一つではありますが、QCストーリーそのものの標準的な手順には含まれません。QCストーリーは、現状把握、目標設定、要因解析、対策立案、実施、効果確認、標準化といった流れで構成される問題解決の方法です。仕様変更を要望することは、改善案の一部として出ることはあっても、それ自体が手順名として定められているわけではありません。したがって、この選択肢が最も不適当です。

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