建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問150 (清掃 問10)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問150(清掃 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
- クッション性に優れるコルク床は、弾性床材に分類される。
- リノリウム床材のフロアポリッシュは、アルカリ性の剥離剤で除去する。
- 床維持剤を塗布することで、土砂やほこり除去の作業頻度を減らすことができる。
- 塩化ビニルシートは、床維持剤の密着性に優れる。
- 塩化ビニル系床材は、耐薬品性や耐水性に富む。
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この過去問の解説 (3件)
01
本問は、ビルで使用される様々な床材の「素材としての分類」と、それぞれの「化学的・物理的特性」に基づいた適切な維持管理方法を問うています。
試験対策としては、見た目や質感といった主観的な特徴ではなく、JIS規格や実務指針で定義されている「素材区分」を正確に把握しておくことが、正解を導き出すための絶対的な条件となります。
この記述は不適当です。
ご指摘の通り、コルク床はコルク樫の樹皮を原料とするため、実務上の分類では「木質系床材」として整理されます。
クッション性や断熱性という物理的性質は弾性的ですが、素材の出自に基づく分類では、塩化ビニル系などの代表的な「弾性床材」とは区別して考えるのが正解です。
この記述は不適当です。
リノリウム床材は、亜麻仁油などの天然素材を主原料としており、アルカリ性に非常に弱いという性質があります。
一般的な樹脂ワックス用の「アルカリ性剥離剤」を使用すると、激しい変色や素材の脆化(ボロボロになること)を招くため、中性剥離剤の使用が必須です。
この記述は不適当です。
床維持剤(ワックス)の塗布は、建材の保護や美観向上のためには有効ですが、除じん(土砂・ほこり除去)の作業頻度を減らすためのものではありません。
むしろ、ワックス上の土砂を放置して歩行すると、土砂が研磨剤の役割を果たしてワックス層を早期に摩耗させてしまうため、こまめな除じんは維持管理の基本となります。
この記述は不適当です。
塩化ビニルシートは、製造時に含まれる可塑剤(柔らかくする成分)の影響などにより、新品時や環境によっては床維持剤(ワックス)の密着性が得にくい場合があります。
「密着性に優れる」と断じるのは、現場でのトラブル(剥がれなど)を考慮すると不適切です。
この記述は適当です。
塩化ビニル系床材は、現代の建築物で最も普及している床材の一つであり、耐水性・耐薬品性(酸やアルカリへの強さ)に非常に優れています。
そのため、強力な洗剤を用いた洗浄や、頻繁な水拭きにも耐えることができ、維持管理が容易であるという大きなメリットがあります。
床材の知識を整理するコツは、**「塩ビは無敵(耐薬品・耐水)、リノリウムは繊細(アルカリNG)」**という対比で覚えることです。
「この床は何でできているかな?」と日常的に観察する癖をつけると、試験問題がぐっと身近なものに感じられるようになります。
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02
この問題は、弾性床材の種類ごとの性質と、日常管理や床維持剤管理の基本知識を問うものです。床材の問題では、「材質そのものの特徴」と「維持管理上の注意点」を切り分けて考えることが重要です。特に、塩化ビニル系床材やリノリウム床材は見た目が似ていても性質や薬品への反応が異なるため、清掃方法を誤ると変質や劣化を招きます。各選択肢を床材の特性と管理方法の両面から整理して判断することが大切です。
不適切です。コルク床は、やわらかさや断熱性、歩行時の感触の良さなどから弾力のある床として扱われることがありますが、建築物清掃や床材分類の実務では、一般に木質系床材として整理されることが多く、代表的な弾性床材とは区別して考えます。弾性床材として代表的なのは、塩化ビニル系床材、ゴム床、リノリウム床などです。そのため、クッション性があるという性質だけで弾性床材に分類するのは不正確です。
不適切です。リノリウム床材は、亜麻仁油などの天然材料を主成分とする床材であり、強いアルカリに弱いという性質があります。そのため、一般的な強アルカリ性剥離剤を用いると、表面の変質や退色、劣化を引き起こすおそれがあります。リノリウム床材の維持管理では、床材に適合した専用の剥離剤や、中性から弱アルカリ性の適切な薬剤を選定することが重要です。床材の材質に応じて薬剤を使い分けることが基本です。
不適切です。床維持剤を塗布すると、床表面の保護や美観維持、汚れの固着防止には役立ちますが、土砂やほこりそのものの持ち込みを防ぐことはできません。むしろ、土砂やほこりを放置すると床維持剤の皮膜を傷つけ、光沢低下や摩耗の原因になります。そのため、除じんや拭き掃除などの日常清掃は引き続き重要であり、作業頻度を下げてよいという考え方は誤りです。床維持剤は清掃を不要にするものではなく、清掃効果を高め床材を守るためのものです。
不適切です。塩化ビニルシート床は広く使用される弾性床材ですが、床材表面の種類や製造時の処理によっては、床維持剤が密着しにくいものがあります。特に近年の床材には、初期ワックス不要の特殊表面加工が施されている製品もあり、その場合は通常の床維持剤がはじかれたり、均一な皮膜が形成されにくくなったりします。したがって、塩化ビニルシートだから一律に密着性に優れると考えるのは誤りであり、実際には製品仕様の確認が必要です。
適切です。塩化ビニル系床材は、弾性床材の中でも広く用いられており、耐水性に優れ、日常清掃や湿式清掃にも比較的対応しやすいという特徴があります。また、多くの薬品に対しても比較的安定しており、病院や事務所、学校などさまざまな建築物で採用されています。ただし、すべての薬品に強いわけではなく、溶剤や強薬品には注意が必要です。それでも、他の床材と比べて総合的に耐薬品性や耐水性に富むという説明は妥当であり、この選択肢が最も適当です。
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03
最も適当なものは、「塩化ビニル系床材は、耐薬品性や耐水性に富む。」です。
この問題は、床材の分類と維持管理上の性質を正しく分けて考えることがポイントです。
これは、迷いやすい選択肢です。
コルク床にはたしかにクッション性がありますが、清掃や維持管理の区分では、コルク系を木質床材として扱う整理が見られます。そのため、この問題では最も適当なものとはされていません。
これは不適当です。
リノリウムはアルカリに弱く、アルカリ性の剥離剤を使うと、変色や表面の傷みにつながることがあります。古い皮膜を除去するときは、アルカリ性のものではなく、床材への影響に注意した方法を選ぶ必要があります。
これは不適当です。
床維持剤には床を保護する働きがありますが、土砂やほこりをなくす働きまではありません。土砂やほこりは日常清掃でこまめに取り除く必要があるため、作業回数を減らせるとはいえません。
これは不適当です。
塩化ビニルシートは、内部の可塑剤の影響で、床維持剤が密着しにくくなることがあります。
実務上も、密着不良を起こしやすい床材として扱われています。
これは適当です。
塩化ビニル系床材は、水や薬品に比較的強く、清掃や維持管理のしやすさにもつながる床材です。
特に注意したいのは、コルク床はクッション性があるので正しそうに見えることです。
ただ、この問題では、清掃・維持管理の区分としては木質床材側で整理されるため、最も適当なものにはなりません。ここを区別して覚えると、同じような問題で迷いにくくなります。
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