建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問152 (清掃 問12)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問152(清掃 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

硬性床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • セラミックタイルは、吸水性が低い。
  • 大理石は硬いので、土砂による摩耗は少ない。
  • 油分をしみ込ませたダストモップは使用しない。
  • 残留洗剤分を可能な限り除去するため、洗浄後は吸水式真空掃除機などを使用して回収する。
  • 目地のセメントモルタルは、酸性洗剤で傷みやすい。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。硬性床材(セラミックタイル・石材など)は、素材ごとに硬度・吸水性・耐薬品性が大きく異なります。

選択肢1. セラミックタイルは、吸水性が低い。

正しいです。
セラミックタイル(特に磁器質)はJIS規格で吸水率3%以下に分類され、水を吸いにくい性質をもちます。

選択肢2. 大理石は硬いので、土砂による摩耗は少ない。

誤りです。
大理石の主成分は炭酸カルシウムで、モース硬度は3程度と石材の中では軟質です。

選択肢3. 油分をしみ込ませたダストモップは使用しない。

正しいです。
油分を含浸させたダストモップは木床や樹脂床材に使われるもので、石材やセラミックタイルなどの硬性床材に使用すると、油分が石材にしみ込んでシミになるおそれがあります。

選択肢4. 残留洗剤分を可能な限り除去するため、洗浄後は吸水式真空掃除機などを使用して回収する。

正しいです。
洗浄後の床面に洗剤分が残留すると、ヌルつきや再汚染の原因となります。

選択肢5. 目地のセメントモルタルは、酸性洗剤で傷みやすい。

正しいです。
セメントモルタルはアルカリ性の素材です。酸性洗剤が目地に付着すると、酸とアルカリの中和反応によってモルタルが侵され、崩れやすくなります。

まとめ

大理石は「高級感がある=硬い」と誤解されがちですが、モース硬度3の軟質石材です。

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02

この問題は、硬性床材の材質ごとの性質と、日常清掃・洗浄時の適切な維持管理方法を理解しているかを問うものです。硬性床材は見た目が丈夫でも、材質によって傷みやすい要因が異なります。特に石材や目地材は、土砂や洗剤の影響を受けやすいため注意が必要です。表面の硬さだけで判断せず、材質の特性と清掃方法の相性を押さえることが大切です。

選択肢1. セラミックタイルは、吸水性が低い。

適切です。その理由は、セラミックタイルは高温で焼き締めて作られるため、内部が緻密で水を吸い込みにくい性質をもつからです。吸水性が低い材料は、水分や汚れが内部に浸透しにくく、比較的安定した性能を保ちやすいです。そのため、床材としても耐久性や清掃性に優れており、建築物の床仕上げ材として広く用いられています。ただし、表面や目地の汚れまで自動的に防げるわけではないため、日常管理は必要です。

選択肢2. 大理石は硬いので、土砂による摩耗は少ない。

不適切です。その理由は、大理石は石材として一定の強度をもっていますが、土砂による摩耗に強いとはいえないからです。床に持ち込まれた砂や小石は、歩行によって研磨材のように作用し、表面を少しずつ削ってしまいます。大理石は美しい光沢が特徴ですが、その分、表面の摩耗や擦り傷が目立ちやすい材料です。したがって、硬いから摩耗しにくいと考えるのは誤りであり、土砂の持ち込み防止や除じんが重要になります。

選択肢3. 油分をしみ込ませたダストモップは使用しない。

適切です。その理由は、硬性床材では油分を含んだダストモップを使うと、床面に油膜が残り、かえって汚れを呼び込みやすくなるためです。また、床面が滑りやすくなり、転倒事故の原因になるおそれもあります。特に公共施設や通行量の多い建築物では、安全性の面からも好ましくありません。硬性床材の日常清掃では、乾いたモップや適切な除じん用具を使い、余分な成分を床面に残さないことが基本です。

選択肢4. 残留洗剤分を可能な限り除去するため、洗浄後は吸水式真空掃除機などを使用して回収する。

適切です。その理由は、洗浄後に汚水や洗剤分が床面に残ると、再汚染やべたつき、変質の原因になるからです。特に硬性床材では、洗浄したつもりでも洗剤成分が残ると、乾いた後にくすみやすくなったり、汚れを引き寄せやすくなったりします。吸水式真空掃除機を用いて汚水をしっかり回収すれば、洗浄効果を高めるとともに、仕上がりも安定します。清掃は洗うだけでなく、回収まで含めて適切に行うことが重要です。

選択肢5. 目地のセメントモルタルは、酸性洗剤で傷みやすい。

適切です。その理由は、セメントモルタルはアルカリ性の成分を含む材料であり、酸性洗剤と反応して劣化しやすいからです。酸の作用によって表面が溶かされたり、もろくなったりすると、目地の欠けや粉化が起こることがあります。目地が傷むと、見た目が悪くなるだけでなく、汚れがたまりやすくなり、床全体の衛生状態や耐久性にも影響します。そのため、目地のある床では、洗剤の種類を材質に合わせて慎重に選ぶ必要があります。

参考になった数5

03

最も不適当なものは「大理石は硬いので、土砂による摩耗は少ない」です。

選択肢1. セラミックタイルは、吸水性が低い。

正しいです。
セラミックタイルは吸水性が低く耐酸性、耐アルカリ性もあるため
耐久性が高いです。

選択肢2. 大理石は硬いので、土砂による摩耗は少ない。

誤りです。
大理石は土砂により摩耗するため、日常的に土砂を除去することが重要です。

選択肢3. 油分をしみ込ませたダストモップは使用しない。

正しいです。
硬性床材は石材など、油分を吸収しやすい素材が多いです。
油分をしみ込ませたダストモップの使用により油じみ等の問題が
発生する可能性があるため、使用しません。

選択肢4. 残留洗剤分を可能な限り除去するため、洗浄後は吸水式真空掃除機などを使用して回収する。

正しいです。
硬性床材は凹凸に洗剤が残留しやすいため、吸水式真空掃除機などを
使用して回収します。

選択肢5. 目地のセメントモルタルは、酸性洗剤で傷みやすい。

正しいです。
モルタルはコンクリートと同じくアルカリ性のため、
耐酸性に乏しく酸性洗剤で傷みやすいです。

まとめ

大理石はそこまで硬い素材ではないため、取り扱いに注意しましょう。

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