建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問162 (清掃 問22)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問162(清掃 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物内廃棄物の中間処理方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • プラスチック類の中間処理方法として、圧縮がある。
  • 缶類の処理方法として、自動的にスチール缶とアルミ缶を分けて圧縮し、ブロック状にする方式がある。
  • 発泡スチロールの処理方法として用いられる溶融固形化装置は、熱を加え溶融し固化する方式である。
  • 新聞・雑誌の処理には、保管スペースを確保するため圧縮・切断設備が用いられる。
  • 建築物内に導入されている系内処理設備は、比較的小規模なものが多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。建築物内廃棄物の種類ごとに、どのような中間処理方法・設備が用いられるかを整理して覚えることが大切です。

選択肢1. プラスチック類の中間処理方法として、圧縮がある。

正しいです。
プラスチック類の中間処理には、破砕・溶融のほか、圧縮機や梱包機による圧縮・梱包も用いられます。

選択肢2. 缶類の処理方法として、自動的にスチール缶とアルミ缶を分けて圧縮し、ブロック状にする方式がある。

正しいです。
スチール缶は磁力(磁石)で、アルミ缶は渦電流等を利用して、自動的に分別する装置があります。分別後に圧縮機でブロック状(インゴット状)に固めてリサイクルに回す方式は実際に用いられています。

選択肢3. 発泡スチロールの処理方法として用いられる溶融固形化装置は、熱を加え溶融し固化する方式である。

正しいです。
発泡スチロールの中間処理には、熱溶融固化装置と溶剤溶解方式がありますが、建築物内廃棄物の処理で代表的な溶融固形化装置は熱を加えて溶融し固化する熱溶融方式です。

選択肢4. 新聞・雑誌の処理には、保管スペースを確保するため圧縮・切断設備が用いられる。

誤りです。
新聞・雑誌(古紙類)の中間処理には、梱包機(ベーラー)を用いた梱包が行われます。「切断設備」は新聞・雑誌の処理には用いられず、切断を記載した点が誤りです。

選択肢5. 建築物内に導入されている系内処理設備は、比較的小規模なものが多い。

正しいです。
建築物の設備スペースや法規制の制約から、大規模な焼却設備等を導入することは困難であり、建築物内に設置される廃棄物処理設備(系内処理設備)は比較的小規模なものが中心です。

まとめ

廃棄物の種類ごとの中間処理方法は試験で頻出です。以下のように整理して覚えましょう。
・新聞・雑誌:梱包(梱包機・ベーラー)
・缶類:破砕・圧縮(破砕機・圧縮機)
・発泡スチロール:溶融固化・圧縮(熱溶融固化装置)
・プラスチック:破砕・溶融(破砕機・圧縮機・梱包機)

参考になった数3

02

最も不適当なものは「新聞・雑誌の処理には、保管スペースを
確保するため圧縮・切断設備が用いられる」です。

選択肢1. プラスチック類の中間処理方法として、圧縮がある。

正しいです。
プラスチックの中間処理方法として圧縮があります。
プラスチックは密度が小さい(空洞が多い)ため圧縮が効果的です。
圧縮し減容することで保管や運搬がしやすくなるといったメリットがあります。

選択肢2. 缶類の処理方法として、自動的にスチール缶とアルミ缶を分けて圧縮し、ブロック状にする方式がある。

正しいです。
材質ごとに圧縮しブロック状にすることで保管・運搬面や
再生利用しやすくなるといったメリットがあります。

選択肢3. 発泡スチロールの処理方法として用いられる溶融固形化装置は、熱を加え溶融し固化する方式である。

正しいです。
発泡スチロールは溶融固形化装置により減容させます。

選択肢4. 新聞・雑誌の処理には、保管スペースを確保するため圧縮・切断設備が用いられる。

誤りです。
新聞や雑誌の処理は梱包です。
切断は機密書類などには用いられますが通常の紙類では用いられません。

選択肢5. 建築物内に導入されている系内処理設備は、比較的小規模なものが多い。

正しいです。
建物内の廃棄物のみを処理するため小規模なものが多いです。

まとめ

廃棄物の処理方法を覚えておきましょう。

参考になった数1

03

この問題は、建築物内で発生する廃棄物の中間処理方法について、各廃棄物の性質に合った処理設備や処理目的を理解しているかを問うものです。中間処理は、廃棄物をそのまま保管・搬出するのではなく、減容化や資源化、搬送効率の向上を目的として行われます。それぞれの廃棄物に適した処理方法を押さえることが大切であり、とくに紙類の処理方法は他の廃棄物と混同しやすいため注意が必要です。

選択肢1. プラスチック類の中間処理方法として、圧縮がある。

適切です。プラスチック類はかさばりやすく、そのままでは保管スペースを多く必要とします。そのため、建築物内の中間処理では圧縮によって容積を小さくし、保管や搬出をしやすくする方法がよく用いられます。特に容器包装プラスチックのように軽くて体積の大きいものは、圧縮処理による減容効果が高いです。処理後は運搬効率も向上するため、建物内の廃棄物管理において有効な方法です。

選択肢2. 缶類の処理方法として、自動的にスチール缶とアルミ缶を分けて圧縮し、ブロック状にする方式がある。

適切です。缶類は資源化を前提として分別・圧縮されることが多く、処理設備の中には磁力を利用してスチール缶を選別し、アルミ缶と分けて処理するものがあります。分別後に圧縮してブロック状にすると、保管や運搬がしやすくなり、再資源化工程にもつなげやすくなります。缶は材質ごとに再生方法が異なるため、自動選別と圧縮を組み合わせた方式は実務上とても合理的です。

選択肢3. 発泡スチロールの処理方法として用いられる溶融固形化装置は、熱を加え溶融し固化する方式である。

適切です。発泡スチロールは非常に軽い一方で体積が大きく、保管や搬出の効率が悪い廃棄物です。そのため、中間処理では熱を加えて溶かし、体積を大幅に減らして固形化する装置が用いられます。これにより、見かけの大きさを小さくでき、保管スペースの削減や運搬効率の向上が図れます。発泡スチロール特有の「軽いがかさばる」という性質に対応した代表的な処理方法です。

選択肢4. 新聞・雑誌の処理には、保管スペースを確保するため圧縮・切断設備が用いられる。

不適切です。新聞や雑誌などの古紙は、通常は圧縮して結束・梱包することで保管や搬出をしやすくしますが、切断設備を用いるのが一般的とはいえません。紙類は資源として再利用されることが多いため、むやみに細かく切断すると再資源化の面で不利になる場合があります。したがって、新聞・雑誌の処理方法として代表的なのは圧縮・梱包であり、「圧縮・切断設備」とする記述は不適当です。

選択肢5. 建築物内に導入されている系内処理設備は、比較的小規模なものが多い。

適切です。建築物内に設置される中間処理設備は、施設内で発生する廃棄物を対象とするため、一般の大規模処理施設に比べて処理能力が小さいものが多いです。建物内では、限られた設置スペースや安全性、維持管理のしやすさも考慮しなければならないため、コンパクトで扱いやすい設備が採用されやすいです。このような系内処理設備は、館内での保管負担を減らし、搬出作業を効率化する役割を担っています。

参考になった数1