建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問171 (ねずみ、昆虫等の防除 問6)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問171(ねずみ、昆虫等の防除 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

ダニの種類と、ヒトに対する健康被害の組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
  • コナヒョウヒダニ  ――― 喘息などの原因
  • ヤケヒョウヒダニ  ――― ヒトを刺咬(こう)
  • ミナミツメダニ   ――― 感染症の伝播
  • イエダニ      ――― 皮下に内部寄生
  • カベアナタカラダニ ――― ヒトから吸血

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、代表的なダニの種類ごとに、ヒトへどのような健康被害を与えるかを整理できているかを問うものです。ダニには、アレルギーの原因になるもの、吸血や刺咬で皮膚症状を起こすもの、動物に寄生するものなどがあり、それぞれ性質が異なります。見た目が似ていても被害の出方は大きく異なるため、名称と健康被害を対にして覚えることが大切です。

選択肢1. コナヒョウヒダニ  ――― 喘息などの原因

適切です。コナヒョウヒダニは、ヤケヒョウヒダニと並んで室内じん中に多くみられる代表的なヒョウヒダニ類であり、ヒトを刺したり吸血したりすることよりも、アレルギーの原因になることが重要です。ダニそのものだけでなく、死骸やふんに含まれる成分がアレルゲンとなり、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの発症や悪化に関わります。そのため、この組合せは正しいです。

選択肢2. ヤケヒョウヒダニ  ――― ヒトを刺咬(こう)

不適切です。ヤケヒョウヒダニは、コナヒョウヒダニと同様に、主な問題は刺咬ではなくアレルゲンになることです。室内の寝具、畳、じゅうたん、布製品などに生息し、その虫体やふんがハウスダストの重要な成分となって、喘息や鼻炎などのアレルギー症状に関与します。人を積極的に刺して皮膚炎を起こすダニとして覚えるのは誤りです。刺咬被害でよく問題になるのはツメダニ類やイエダニなどです。

選択肢3. ミナミツメダニ   ――― 感染症の伝播

不適切です。ミナミツメダニは、ヒトを刺してかゆみや発疹などの皮膚症状を起こすことがあるダニとして知られていますが、感染症を媒介する代表的なダニとして扱うのは適切ではありません。ツメダニ類は、室内で他の小さなダニ類を捕食して増えることが多く、被害の中心は刺咬による皮膚炎です。したがって、「感染症の伝播」という組合せは誤りであり、健康被害の内容を取り違えています。

選択肢4. イエダニ      ――― 皮下に内部寄生

不適切です。イエダニは、主としてネズミに寄生する吸血性のダニであり、宿主であるネズミがいなくなったり数が減ったりすると、ヒトを吸血して皮膚炎を起こすことがあります。しかし、皮膚の中に入り込んで内部寄生するダニではありません。皮下にトンネルを作るような内部寄生で有名なのはヒゼンダニであり、イエダニとは別の種類です。したがって、この記述はダニの生態を混同しています。

選択肢5. カベアナタカラダニ ――― ヒトから吸血

不適切です。カベアナタカラダニは、建物の外壁やベランダ、コンクリート面などで多数みられる赤い小型のダニですが、ヒトや動物を吸血する種類ではありません。大量発生すると見た目の不快感や洗濯物・壁面の汚れなどが問題になりますが、吸血被害を起こすダニとして扱うのは誤りです。このため、「ヒトから吸血」という組合せは不適切です。見た目の印象だけで有害性を判断しないことが大切です。

参考になった数3

02

最も適当なものは「コナヒョウヒダニ ― 喘息などの原因」です。

選択肢1. コナヒョウヒダニ  ――― 喘息などの原因

正しいです。
コナヒョウヒダニはアレルゲンとして喘息などを引き起こします。

選択肢2. ヤケヒョウヒダニ  ――― ヒトを刺咬(こう)

誤りです。
ヤケヒョウヒダニはアレルゲンとなりますが刺咬はしません。

選択肢3. ミナミツメダニ   ――― 感染症の伝播

誤りです。
ミナミツメダニは感染症を伝播しません。

選択肢4. イエダニ      ――― 皮下に内部寄生

誤りです。
イエダニはねずみに寄生するダニで人からも吸血しますが
皮下に内部寄生はしません。
内部寄生するのはヒゼンダニです。

選択肢5. カベアナタカラダニ ――― ヒトから吸血

誤りです。
カベアナタカラダニは名前の通り、壁面に大量発生します。
人に健康被害は及ぼしませんが不快感を与えます。

まとめ

ダニがもたらす健康被害を覚えておきましょう。

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03

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。ダニはその種類によって、ヒトへの影響が大きく異なります。「アレルゲンとなるダニ」「刺咬するダニ」「感染症を媒介するダニ」「内部寄生するダニ」の4つに分類して整理すると、正誤判断がしやすくなります。

選択肢1. コナヒョウヒダニ  ――― 喘息などの原因

正しいです。
コナヒョウヒダニはヤケヒョウヒダニとともに室内塵(ハウスダスト)の主要な構成成分であり、その死骸や糞がアレルゲンとなります。吸入することでアレルギー性喘息やアレルギー性鼻炎などを引き起こすことが知られています。

選択肢2. ヤケヒョウヒダニ  ――― ヒトを刺咬(こう)

誤りです。
ヤケヒョウヒダニはコナヒョウヒダニと同じくアレルゲンとなり、喘息や鼻炎の原因となります。ヒトを直接刺咬するダニではありません。

選択肢3. ミナミツメダニ   ――― 感染症の伝播

誤りです。
ミナミツメダニはツメダニ科のダニで、ヒトを刺咬して皮膚炎を引き起こします。感染症を媒介するのはマダニ類です。

選択肢4. イエダニ      ――― 皮下に内部寄生

誤りです。
イエダニは主にネズミに外部寄生し、ネズミが死ぬなどするとヒトを刺咬します。皮下に内部寄生するのはヒゼンダニです。

選択肢5. カベアナタカラダニ ――― ヒトから吸血

誤りです。
カベアナタカラダニはヒトを刺すことがありますが、吸血はしません。春先に建物の外壁に大量発生することで知られています。

まとめ

コナヒョウヒダニ・ヤケヒョウヒダニはどちらも「アレルゲン」として喘息や鼻炎の原因になるダニです。刺咬するのはツメダニ類やイエダニ、感染症を媒介するのはマダニ類、皮下に内部寄生するのはヒゼンダニ(疥癬虫)です。カベアナタカラダニはヒトを刺すことがありますが吸血はしません。それぞれの代表的な特徴と紐づけて暗記しておきましょう。

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