建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問175 (ねずみ、昆虫等の防除 問10)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問175(ねずみ、昆虫等の防除 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

クマネズミの成獣に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 東南アジアが原産地で、森林内で樹上生活を行っていた。
  • 尾は体長より短い。
  • ドブネズミと比較して警戒心が強く、毒餌をなかなか食べない。
  • 巣は天井裏や壁の内部等、屋内に多い。
  • 耳は大きく、折り返すと目を覆う。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは「尾は体長より短い」です。

選択肢1. 東南アジアが原産地で、森林内で樹上生活を行っていた。

正しいです。
クマネズミは東南アジア原産で樹上生活をしていました。
運動能力が高く現在でも高所で生活しています。

選択肢2. 尾は体長より短い。

誤りです。
クマネズミの尾は体長よりも長いです。

選択肢3. ドブネズミと比較して警戒心が強く、毒餌をなかなか食べない。

正しいです。
警戒心はクマネズミが最も強く、ハツカネズミは最も弱いです。
クマネズミは毒餌をなかなか食べないため防除が難しいです。

選択肢4. 巣は天井裏や壁の内部等、屋内に多い。

正しいです。
樹上生活の名残から天井裏や壁の内部など高所に巣を作ります。

選択肢5. 耳は大きく、折り返すと目を覆う。

正しいです。
クマネズミの耳は折り返すと目を覆うほど大きいです。

まとめ

クマネズミは耳や尾が大きく、高所で生活するという特徴があります。

参考になった数2

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。クマネズミはビル管理の害獣対策で頻出の種類です。同じく代表的なネズミであるドブネズミと比較しながら、外見・生態・習性の違いを整理することが重要です。

選択肢1. 東南アジアが原産地で、森林内で樹上生活を行っていた。

正しいです。
クマネズミは東南アジアの森林地帯が原産で、もともと樹上生活を送っていました。この生活習慣の名残から、現在も高い登攀能力をもち、屋内では天井裏や壁の内部など高所に活動域を形成しています。

選択肢2. 尾は体長より短い。

誤りです。
クマネズミの尾長は頭胴長と同じか、それよりやや長くなります。尾が体長より短いのはドブネズミの特徴です。

選択肢3. ドブネズミと比較して警戒心が強く、毒餌をなかなか食べない。

正しいです。
クマネズミは警戒心が非常に強く、縄張り内に置かれた新しいものや見慣れない餌には容易に近づきません。

選択肢4. 巣は天井裏や壁の内部等、屋内に多い。

正しいです。
クマネズミは高所を好む習性があるため、建物の天井裏や壁の空洞、屋根裏などに巣を作ります。

選択肢5. 耳は大きく、折り返すと目を覆う。

正しいです。
クマネズミの耳介は比較的大きく、前方に折り返すと目のあたりまで届きます。これはドブネズミの耳と比べると明らかに大きく、外見上の重要な識別ポイントの一つです。

まとめ

クマネズミとドブネズミの識別は試験頻出です。簡単に対比して覚えましょう。
・尾の長さ:クマネズミは体長と同じかやや長い、ドブネズミは体長より短い。
・耳の大きさ:クマネズミは大きい、ドブネズミは小さい。
・活動場所:クマネズミは高所(天井裏)、ドブネズミは低所。
・警戒心:クマネズミは強い、ドブネズミは弱い。

参考になった数1

03

クマネズミの識別では、体の大きさだけでなく、尾の長さ、耳の大きさ、行動の特徴、営巣場所などを総合して見ることが重要です。特にクマネズミは、建物の高所や天井裏に出やすく、警戒心が強いため、防除現場でも対策が難しいねずみとして知られています。本問では、クマネズミに特有の形態的特徴と生態を正しく理解しているかが問われています。不適当なのは、尾の長さについて述べた選択肢です。

選択肢1. 東南アジアが原産地で、森林内で樹上生活を行っていた。

適切です。クマネズミは東南アジアを起源とすると考えられており、もともとは森林環境で樹上生活をしていたねずみです。そのため、現在でも登はん能力が高く、電線、配管、壁面のわずかな出っ張りなどを利用して高い場所へ移動できます。建物内でも天井裏や上階に出現しやすいのは、この樹上性の性質を引き継いでいるためです。クマネズミの生態を理解するうえで重要な基本知識です。

選択肢2. 尾は体長より短い。

不適切です。クマネズミの大きな特徴の一つは、尾が頭胴長、つまり頭から胴までの長さよりも長いことです。見分け方、ドブネズミは尾が体長より短めであることが多いため、両者の識別点になります。クマネズミは細身で尾が長く、全体としてすらっとした体つきをしています。したがって、「尾は体長より短い」という記述は、クマネズミの特徴と逆であり誤りです。

選択肢3. ドブネズミと比較して警戒心が強く、毒餌をなかなか食べない。

適切です。クマネズミはドブネズミに比べて非常に警戒心が強く、新しい物や普段と異なる環境変化を避ける傾向があります。これを新奇忌避といい、設置したばかりの毒餌や捕そ器にすぐ近づかない原因になります。そのため、防除ではいきなり毒餌を使うだけでなく、餌に慣れさせる工夫や設置場所の検討が必要です。防除のしにくさは、クマネズミのこうした行動特性に由来しています。

選択肢4. 巣は天井裏や壁の内部等、屋内に多い。

適切です。クマネズミは高い場所や狭くて暗い場所を好むため、建物内では天井裏、壁のすき間、配管まわり、倉庫の上部などに巣を作ることが多いです。これに対してドブネズミは、床下、下水周辺、地中などの低い場所を利用しやすい傾向があります。クマネズミが屋内の上部空間に潜みやすいことを知っておくと、侵入経路調査やトラップ設置場所の選定に役立ちます。

選択肢5. 耳は大きく、折り返すと目を覆う。

適切です。クマネズミは耳が比較的大きいことが特徴で、耳を前方に折り返すと目に達する、あるいは目を覆う程度になるとされています。これは識別上の重要な形態的特徴です。反対にドブネズミは耳が比較的小さく、折り返しても目まで届きにくい傾向があります。現場では尾の長さや体型だけでなく、耳の大きさも合わせて確認することで、より正確に種を見分けやすくなります。

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