建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問176 (ねずみ、昆虫等の防除 問11)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問176(ねずみ、昆虫等の防除 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

ネズミ用の薬剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • プロマジオロン製剤は、動物用医薬部外品として承認されている
  • シクロヘキシミドは忌避剤で、かじり防止などの目的で使用される。
  • クマテトラリルなどの粉剤は、餌材料にまぶして、毒餌として利用することができる。
  • ジフェチアロールは、第2世代の抗凝血性殺鼠(そ)剤である。

  • リン化亜鉛は、致死させるために、複数回摂取させる必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは「リン化亜鉛は、致死させるために、
複数回摂取させる必要がある」です。

選択肢1. プロマジオロン製剤は、動物用医薬部外品として承認されている

正しいです。
畜鶏舎用の殺鼠剤のため屋内使用はできません。

選択肢2. シクロヘキシミドは忌避剤で、かじり防止などの目的で使用される。

正しいです。
シクロヘキシミドはかじり防止に有効な忌避剤です。
電線などに塗布すること電気事故防止に効果があります。

選択肢3. クマテトラリルなどの粉剤は、餌材料にまぶして、毒餌として利用することができる。

正しいです。
クマテトラリルは第1世代の抗凝血性殺鼠剤で毒餌として使用します。
遅効性のため数日摂取することで効果が出ます。
血液を凝固しにくくさせることで出血死します。

選択肢4.

ジフェチアロールは、第2世代の抗凝血性殺鼠(そ)剤である。

正しいです。
ジフェチアロールは第2世代の抗凝血性殺鼠剤で屋内使用可能です。
ワルファリン抵抗性への対策として開発されました。

選択肢5. リン化亜鉛は、致死させるために、複数回摂取させる必要がある。

誤りです。
リン化亜鉛は急性殺鼠剤のため1回の経口摂取で致死量となります。

まとめ

薬剤の特徴を覚えておきましょう。

参考になった数3

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。ネズミ用の薬剤は、大きく「急性毒」と「蓄積毒」に分類されます。急性毒は少量の1回摂取で致死効果を発揮し、蓄積毒は複数回の摂取によって徐々に体内に蓄積することで効果を発揮します。

選択肢1. プロマジオロン製剤は、動物用医薬部外品として承認されている

正しいです。
プロマジオロンはクマリン系抗凝血性殺鼠剤であり、畜鶏舎でのネズミ駆除を対象として動物用医薬部外品として承認されています。

選択肢2. シクロヘキシミドは忌避剤で、かじり防止などの目的で使用される。

正しいです。
シクロヘキシミドは味覚に作用する忌避剤として使用されます。

選択肢3. クマテトラリルなどの粉剤は、餌材料にまぶして、毒餌として利用することができる。

正しいです。
クマテトラリルはクマリン系の抗凝血性殺鼠剤で、粉剤として市販されており、穀物などの餌材料に適切な割合でまぶして毒餌として使用することができます。

選択肢4.

ジフェチアロールは、第2世代の抗凝血性殺鼠(そ)剤である。

正しいです。
ジフェチアロールは、従来の第1世代に抵抗性を持つスーパーラットにも有効な第2世代の抗凝血性殺鼠剤です。

選択肢5. リン化亜鉛は、致死させるために、複数回摂取させる必要がある。

誤りです。
リン化亜鉛は急性毒に分類される殺鼠剤です。

まとめ

殺鼠剤の分類として「急性毒」と「蓄積毒」の区別は重要です。リン化亜鉛・シリロシドは急性毒、ワルファリンやクマテトラリルは蓄積毒と覚えておきましょう。

参考になった数1

03

ネズミ用薬剤には、食べさせて効かせる殺鼠剤、寄せつけない忌避剤など、作用の異なるものがあります。問題を解くうえでは、各薬剤がどのような仕組みで効くのかを区別して覚えることが大切です。特に、抗凝血性殺鼠剤は世代によって効き方が異なり、第2世代は少ない摂取回数でも高い効果を示します。一方、リン化亜鉛は急性毒性を利用する薬剤であり、抗凝血性殺鼠剤とは性質が異なります。そこを押さえると正誤を判断しやすくなります。

選択肢1. プロマジオロン製剤は、動物用医薬部外品として承認されている

適切です。その理由は、ブロマジオロン製剤は日本国内で動物用医薬部外品として承認されている第2世代抗凝血性殺鼠剤として扱われているためです。第2世代抗凝血性殺鼠剤は、従来の第1世代よりも少ない摂取回数で効果を示しやすいのが特徴です。この選択肢は、承認区分に関する説明として妥当です。

選択肢2. シクロヘキシミドは忌避剤で、かじり防止などの目的で使用される。

適切です。その理由は、シクロヘキシミドはネズミを殺すのではなく、嫌な刺激によって寄りつきやかじりを防ぐための忌避剤として使われるからです。たとえば、電線や建材、配管まわりなどをネズミにかじられると、設備破損や火災の原因になることがあります。そのため、忌避剤は殺鼠剤とは別の目的で使用されます。選択肢は、シクロヘキシミドの用途を正しく述べたものです。

選択肢3. クマテトラリルなどの粉剤は、餌材料にまぶして、毒餌として利用することができる。

適切です。その理由は、粉剤タイプの殺鼠剤は、そのまま散布するだけでなく、餌材料に付着させて毒餌として利用されることがあるためです。クマテトラリルは抗凝血性殺鼠剤の一種で、ネズミが好む餌に混和または付着させることで摂食させ、効果を発揮させます。現場では、対象となるネズミの種類や警戒性、餌の好みに応じて製剤の形を使い分けることが重要であり、この記述は実務上も自然な内容です。

選択肢4.

ジフェチアロールは、第2世代の抗凝血性殺鼠(そ)剤である。

適切です。その理由は、ジフェチアロールは第2世代抗凝血性殺鼠剤に分類される成分だからです。抗凝血性殺鼠剤は、血液を固まりにくくして内出血を起こさせることでネズミを死に至らせます。第1世代は複数回の摂食が必要になりやすい一方、第2世代はより毒性が強く、少ない摂取で効果を示しやすい点が特徴です。ジフェチアロールはその代表例の一つであり、この選択肢の内容は正しいです。

選択肢5. リン化亜鉛は、致死させるために、複数回摂取させる必要がある。

不適切です。その理由は、リン化亜鉛は急性毒性を利用する殺鼠剤であり、一般に単回の摂食でも致死的影響を与え得る薬剤だからです。複数回の摂食が必要になりやすいのは、ワルファリンなどに代表される第1世代抗凝血性殺鼠剤の特徴です。リン化亜鉛は胃の中で有毒なリン化水素を発生させ、比較的速やかに作用します。そのため、「複数回摂取させる必要がある」という説明は、急性殺鼠剤と抗凝血性殺鼠剤の性質を取り違えた誤りです。

参考になった数1