建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問177 (ねずみ、昆虫等の防除 問12)
問題文
殺鼠(そ)剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問177(ねずみ、昆虫等の防除 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
殺鼠(そ)剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- ネズミ防除の現場では、殺鼠剤と粘着トラップは同時に使用できない。
- 同じ殺鼠剤ばかりを継続して使用すると、ネズミ集団の中で抵抗性が発達してくる。
- 殺鼠剤を食べて死んだネズミから、ハエなどが発生することはない。
- 殺鼠剤を摂取しネズミが弱ってくると、体表に寄生するイエダニなども死亡し始める。
- ネズミが摂取しやすいように、屋根裏などに広く殺鼠剤を散布する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、殺鼠剤の正しい使い方と、現場で起こりうる実務上の注意点を問うものです。殺鼠剤は単に置けばよいものではなく、配置方法、抵抗性への配慮、死鼠処理、ダニ対策などを含めて総合的に理解することが重要です。特に建築物衛生管理では、薬剤の乱用を避け、トラップや環境整備と組み合わせて安全かつ効果的に防除する視点が求められます。
不適切です。その理由は、ネズミ防除では状況に応じて殺鼠剤とトラップを組み合わせて対策することがあるためです。厚生労働省の維持管理マニュアルでも、殺鼠剤の使用と並んで粘着トラップなどのトラップ利用が示されており、両者は排他的な方法ではありません。現場では生息状況、設置場所の安全性、喫食状況などを見ながら、複数の手段を組み合わせて防除効果を高めます。
適切です。その理由は、特定の殺鼠剤を長期間使い続けると、その薬剤が効きにくい個体が生き残りやすくなり、集団全体として抵抗性が広がるおそれがあるからです。厚生労働省資料でも、殺鼠剤抵抗性が疑われる場合は抵抗性の有無を調べ、薬剤の変更などを考慮するとされています。つまり、同じ薬剤の連用は防除効果の低下につながるため、実務上も重要な注意点です。
不適切です。その理由は、死んだネズミの死骸は腐敗し、条件によってはハエ類などの発生源になりうるからです。そのため、殺鼠剤を使った場合には死鼠を速やかに除去し、周辺への影響がないことを確認したうえで、その周囲に殺虫剤を散布するとされています。つまり、死骸を放置すると二次的な衛生害虫問題を招く可能性があるため、この記述は誤りです。
不適切です。その理由は、ネズミが弱ったり死亡したりしても、体表に寄生していたイエダニが自動的に死ぬとは限らないからです。むしろ宿主を失ったダニが周囲に移動し、人を吸血するなど別の被害を引き起こすことがあります。だからこそ、死鼠を処理する際には周囲への影響確認や殺虫処理が必要になります。ネズミ対策では、殺鼠だけでなく寄生性害虫への配慮も欠かせません。
不適切です。その理由は、殺鼠剤は広くばらまくのではなく、毒餌として餌皿や毒餌箱に入れ、適切な場所に配置して管理するのが基本だからです。無造作に散布すると、回収しにくくなり、他の動物や人への危険、食品や環境の汚染につながるおそれがあります。厚生労働省資料でも、殺鼠剤は数か所に配置し、初期は頻繁に点検・補充する方法が示されており、広範囲への散布は適正な使用法ではありません。
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02
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。殺鼠剤の使用にあたっては、薬剤の選択・設置方法・二次的な衛生問題の三点が重要です。
誤りです。
殺鼠剤と粘着トラップは併用が可能であり、相乗効果も期待できます。殺鼠剤を摂取したネズミは警戒心が低下するため、粘着トラップにかかりやすくなります。
正しいです。
同一の殺鼠剤を継続して使用すると、その薬剤に感受性の低い個体が生き残り繁殖することで、集団全体に薬剤抵抗性が広がります。
誤りです。
殺鼠剤によって死んだネズミの死骸は腐敗し、ウジが発生してハエが大量に発生することがあります。特に気温が高い時期には問題が深刻になります。
誤りです。
イエダニは普段ネズミに寄生して吸血していますが、宿主であるネズミが死亡または衰弱すると、新たな宿主を求めて移動し、人間を吸血するようになります。
誤りです。
殺鼠剤は「散布」するものではなく、ネズミの行動経路や巣の近くに「設置」するものです。
殺鼠剤に関しては、①同一薬剤の連続使用による抵抗性の発達、②死骸から生じる二次被害(ハエ・ウジの発生)、③イエダニが宿主の死後に人へ移動する点、④殺鼠剤は散布でなく設置が正しい方法、の四点を押さえておきましょう。
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03
最も適当なものは「同じ殺鼠剤ばかりを継続して使用すると、
ネズミ集団の中で抵抗性が発達してくる」です。
誤りです。
殺鼠剤と粘着トラップはお互いに干渉しないため同時使用できます。
正しいです。
薬剤抵抗性は進化の過程で獲得するため同じ薬剤の継続使用により発達します。
誤りです。
死亡理由に関係なくハエなどの虫が発生します。
誤りです。
外部寄生する虫は宿主が死ぬまで生き続けます。
宿主死亡後も別の宿主に寄生し生活する場合があります。
誤りです。
広範囲に殺鼠剤を散布すると管理ができなくなります。
死亡したねずみを発見できず害虫が発生したり、殺鼠剤を
ペットが誤飲したりしてしまいます。
殺鼠剤使用時の注意点を覚えておきましょう。
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